よく女性の患者さんから「お風呂に入ってもなかなか足が温まらない。お風呂から出るとすぐに冷たくなってしまう。」と冷え性について相談を受けます。冷え性の原因はいくつか考えられます。今月は自律神経失調による冷えについてお話します。

手足の血管はいつも同じ太さではなく、運動をすると一時的に細くなり、安静時には元に戻ります。自動的に血管の太さを調節するために全身に広がっているのが自律神経です。

自律神経に不調がある方(つねに交感神経優位)はお風呂の時やおやすみになる時も手足の血管が細いままの場合があります。そういう状態では手足は温まりにくく、温まってもすぐに冷めてしまいます。

これを改善するには足部をお湯と水に交互につける温冷浴がおすすめです。お風呂場で洗面器などに水をくみ、お湯・水・お湯・水・お湯・水と1分づつ交替浴をします。最後に水につけよく水分をふき取ります。そうすると反応性充血といって末梢の血管は開きやすくなります。すると水で冷えているはずの足がホカホカしてきます。ぜひ、試してみてください。