腰痛を訴えて来院されるご年配の患者さんとお話すると、大体、「レントゲン検査で腰の骨が変形していると言われた。」と仰います。変形性腰椎症・腰部脊柱管狭窄症・骨粗しょう症と診断されていることが多いようです。

60年・70年と体を使っているのですから、加齢とともに骨が変形してしまうのは、残念ながらやむを得ないことです。加齢に伴う骨の変形は自然の治癒力ではきれいな骨に戻ることはありません。

では、ご年配の方の腰痛は治らないのでしょうか?私は、そうは思いません。なぜかと言いますと、痛みの原因が骨の変形だけではないからです。

骨の変形があるのには違いないのですが、その他に筋肉のこわばりでも痛みがでていることがあります。つまり腰痛の原因はいくつかあるのです。痛みの原因が骨からきているのか、筋肉からきているのかを見極めることが大切です。

筋肉由来の腰痛はマッサージ治療や鍼治療で痛みの軽減が期待できます。また昨年の暮れから運動専門のデイサービスを開設したのですが、筋肉をほぐす腰痛予防ストレッチでご年配の方も腰の痛みが楽になっています。ぜひ、ご年配の方もあきらめずに治療を受けてみたり、体操をしてみてください。