医療機関を受診してレントゲン検査を受けると「骨がすり減っています・つぶれています。」と説明される事がよくあります。そのように説明を受けると大抵の患者さまはがっくりとくるようです。ご年配の方なら尚更ですね。

「骨の変形=治らない=一生涯痛いまま」と連想するのも無理もありません。レントゲン写真で変形した骨の箇所を示されれば、そこが痛みを引き起こしている原因だと思うのは当然です。ですが、本当にそれが唯一の原因なのでしょうか?

人間の体は骨だけで成り立っているわけではありません。骨格を支えているのは筋肉です。筋肉のこわばり・凝り・炎症などによっても痛みが起こる場合があります。骨の病気を発見するにはレントゲン検査は有効ですが、筋肉は写し出しません。筋肉の状態を知るには、まずは患者さまの体に丁寧に触れてみることが大切です。

もっと言えば、患者さまの体の動きを観察する・痛んだ関節に触れて動かしてみる事が大切です。皆さんのお近くにも患者さまの体の声に丁寧に耳を傾ける治療院があるのではないかと思います。どうぞ探してみて下さい。