鍼治療を受けた事のない患者さんに「鍼って痛そうで怖い・・・。」とよく言われます。そういう方には「そんな事ありません。注射に比べたら全然痛くありません。」とお話ししています。

注射の針は直径が0.8ミリ弱。これに対して鍼灸治療の鍼は0.2ミリ程度です。注射針は先端を液体が通る仕組みになっているので空洞ですが、鍼灸針は先がなめらかな松の葉の先のような形をしているので抵抗がありません。

さらに言うと髪の毛の太さは0.1ミリ前後。この対比で分かるように鍼灸針の太さは髪の毛に近いと言えます。ただし材質はしっかりしていて、しなやかなステンレス製が一般的です。

熟練の鍼灸師の鍼はほとんど痛みを感じません。鍼灸学生は自分の足で痛みなく刺鍼する練習をしています。鍼灸は痛みを取るのに優れた治療です。慢性的な体の不調は東洋医学診断に基づく鍼灸治療が奏功する場合もあります。お困りの方は勇気を出して鍼灸院の門を叩いてみて下さい。